
「ドッグフードのラムとチキンの違いが分からない」
「チキンとラム、うちの子に合っているのはどっち?」
あなたもこんな風に悩んでいませんか?
この記事ではドッグフードのラムとチキンの違いを徹底比較しています。
愛犬に合ったドッグフード選びの参考にしてみてください。
この記事の目次
ラム肉とチキンの比較早見表
100gあたり | ラム肉 | チキン |
タンパク質 | 18g | 25g |
脂質 | 16g | 13g |
カロリー | 198kcal | 229kcal |
各項目については以下で解説していきます。この段階では、
- ラム肉はヘルシー飯(めし)
- チキンはマッチョ飯
といったイメージを持ってもらえば、以下の内容もすんなり入ってくると思います。
ラム肉の特徴|メリット・デメリット

ラム肉はご存知の通り、羊のお肉です。
少し豆知識ですが、羊のお肉は2種類に分けられます。
- ラム肉:生後1年未満の子羊の肉
- マトン肉:生後2~7年ほどの羊の肉
ドッグフードに使われるラム肉は羊の赤ん坊のお肉です。
なぜマトン肉ではなくラム肉が使われるかというと、ラム肉のほうが味にクセがなく、独特の臭みも少ないからなんですね。
ラム肉ドッグフードの3つのメリット
さて、そんなラム肉を使ったドッグフードのメリットは以下の3つです。
- 低カロリー&高タンパク
- 毛並みや皮膚の健康をキープできる
- ダイエット効果に期待できる
まずは低カロリー&高タンパクという点です。
ラム肉は他のお肉よりも赤身が多くカロリーは低めですが、タンパク質は豊富なので犬の主食にも適しています。

また、ラム肉には毛並み・毛艶をキレイにするオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸などの「不飽和脂肪酸」が豊富に含まれています。
ラム肉以外のドッグフードでは不飽和脂肪酸をあとから添加するのが通例ですが、ラム肉ドッグフードは添加しないそうです。
それくらいラム肉には不飽和脂肪酸が含まれているので、キレイな毛並みや毛艶の維持にはもってこいです。
また、ラム肉には「L-カルニチン」という脂肪燃焼効果のある成分もたっぷり含まれています。
加えて、ラム肉は低カロリーなので、ダイエット目的でラム肉ドッグフードにする飼い主さんもたくさんいます。
ラム肉ドッグフードの2つのデメリット
ラム肉ドッグフードのデメリットは以下の2点です。
- 食いつきにムラがある(好き嫌いが分かれる)
- 価格がやや高め
私たちヒトと同じように、犬のなかでもラム肉は好き嫌いが分かれます。
また、ラム肉は他のお肉に比べて流通量が少ないため、ドッグフードの値段も少し高くなる傾向があります。
チキンの特徴|メリット・デメリット

チキンドッグフードの3つのメリット
チキンを使用したドッグフードのメリットは以下の3つです。
- 高タンパク(栄養価が高い)
- 食いつきが良い
- 消化吸収が良い
まず、チキンにはラム肉よりも多くのタンパク質が含まれます。
タンパク質は筋肉質で健康的なカラダづくりには欠かせない栄養素なので、
- 痩せ気味の犬
- 運動量の多い犬
- 成長期の犬
などには、ラム肉よりもチキンメインのドッグフードのほうが向いています。
また、チキンにはラム肉のような独特の匂いもありません。
そのため、偏食気味の犬でも食べてくれるほど、食いつきが良いお肉として知られています。
極めつけは、チキンは犬にとって最も消化吸収しやすいお肉ということです。
多くのドッグフードの主原料としてチキンが使用されているのも納得ですよね。
チキンドッグフードのデメリット

チキンドッグフードのデメリットを挙げるなら、低品質なチキンを使用したドッグフードが出回っていることです。
今ではドッグフードの種類も無数にあり、そのほとんどがチキンメインです。
もちろん、チキンメインのドッグフード全てが高品質かというとそうではなく、
- 病気や死んだ鶏のお肉を使用しているもの
- チキンミールと表記して内臓やクチバシを使っているもの
- チキンは問題ないが、添加物などが目立つもの
など、低品質なドッグフードもたくさんあります。
そうした低品質なドッグフードを見抜けないと、将来的にガンなどのリスクを高くするドッグフードを手にしてしまう可能性もあります。
チキンのドッグフードに限った話ではありませんが、原材料はしっかりチェックする必要があります。
※安全なチキンメインのドッグフードについては以下の記事で厳選してまとめています。
ラム肉とチキンは犬の食いつきが違う

ラム肉を食べたことがある人なら分かると思いますが、ラム肉には独特の臭みがありますよね。
実は、このラム肉独特の匂いを警戒する犬もいるため、チキンのほうが食いつきが良い傾向にあります。
「うちの子は何でも食べる」という場合はラム肉でも問題なさそうですが、偏食気味の犬にはチキンのドッグフードのほうが良いかも。
ラム肉とチキン、アレルギーになりにくいのはどっち?

アレルギーになりにくいのはラム肉です。
長い歴史のなかで犬がほとんど食べることがなかった肉なので、免疫機能が反応しにくいとも言われています。
もちろん、チキンがアレルギーになりやすいというわけではありません。
あくまでチキンとラムを比較した場合、ラムのほうがアレルギーになりにくいです。
なお、多くの犬が発症するアレルギーはトウモロコシや小麦などによる穀物アレルギーです。
そのため、アレルギー対策だけを考えるなら、穀物不使用のドッグフードを選ぶのが一番だと思います。
ラム肉とチキン、太りにくいのはどっち?
100g | ラム肉 | チキン |
脂質 | 16g | 13g |
カロリー | 198kcal | 229kcal |
より太りにくいのはラム肉のドッグフードです。
ラム肉はチキンよりもカロリーが低く、脂肪燃焼効果のある「L-カルニチン」も含まれています。
ただし、ラム肉ドッグフードのなかには、あえてチキンのドッグフードと同じくらいのカロリーにしている製品もあります。
最終的には、ドッグフード自体のカロリーや脂質を見てから選ぶのがベターです。
ラム肉とチキンのドッグフード価格を比較

ラム肉のほうが流通量が少なく、希少性は高いため、ラム肉ドッグフードのほうが値段は高い傾向にあります。
ただし、あくまでこれは傾向の話で、実際のところドッグフードの値段はピンキリです。
安ければ安いほど私たち飼い主の負担は減りますが、そのぶんドッグフードの品質も低くなることに注意しましょう。
安全な原材料だけを使ったリーズナブルなラム肉ドッグフードなどに出会えると、一生ドッグフード選びに迷うことはなくなります。
まとめ
今回はドッグフードのラムとチキンの違いについて比較しました。
最後に、もう一度内容をおさらいしておきましょう。
ラム肉 | チキン | |
特徴 | 低カロリー、毛並み毛艶に◎、太りにくい | 栄養価高い、食いつき◎、消化吸収◎ |
欠点 | 食いつきにムラあり、値段がやや高い | 粗悪品が横行している |
アレルギー | なりにくい | 普通 |
カロリー/100g | 198kcal | 229kcal |
ドッグフードのラムとチキンには大きな違いがあります。
犬によって向き不向きは変わってくるので、上の表も参考にうちの子にピッタリなほうを選んであげましょう。
なお、いくら主原料が愛犬に合ったものでも、添加物などが目立つドッグフードではかえって健康を害してしまいます。
最終的には原材料を総合的に見て、ドッグフードを選ばなくてはいけません。
以下の記事では、全70種類以上のドッグフードからラム肉使用のものを厳選し、さらに厳しい基準でランク付けしています。
ドッグフード選びの参考にしてみてください。