
この記事ではクッシング症候群の犬の食事療法やおすすめドッグフードについて解説しています。
「クッシング症候群の愛犬の毎日の食事ってどうすればいいんだろう…?」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
なお、今回は実際にクッシング症候群の愛犬を持つ「Tさん」にも記事作成にご協力いただきました。


この記事の目次
クッシング症候群の犬の食事療法4ポイント

クッシング症候群は放っておくと、肝臓や心臓などにも障害を引き起こす恐れがあります。そのため、内服薬とあわせて、おうちでの食事療法も欠かせません。
また、高脂血・高血糖を伴うので、糖尿病や膵炎などの合併症のリスクも高いです。実際、クッシング症候群だけでなく合併症を持っている犬も多いんですね。
そのため、食事療法ではクッシング症候群の症状を悪化させないだけでなく、合併症の予防も同時にケアすることが大切です。
- 低脂肪&良質な脂質
- 血糖値コントロール
- 十分なタンパク質補給
- 免疫力キープ
そこでクッシング症候群の犬に適した食事のポイントをわかりやすく4つのポイントにまとめてみました。1つずつ順に見ていきましょう。
1.低脂肪&良質な脂質

クッシング症候群の犬は、コルチゾールの過剰分泌により高脂血症を伴うことが多く、コレステロールや中性脂肪の値が高くなりがちです。そのため、普段の食事でも脂肪量は抑えないといけません。
脂肪のなかにも高脂血をケアしてくれる「オメガ3脂肪酸」や「トリグリセリド」といった脂肪があるため、脂肪の質にもこだわりたいところです。
2.血糖値コントロール

糖尿病を併発している子も多いように、クッシング症候群の犬は高血糖になりやすい状態にあります。そのため、血糖値のコントロールも意識的に行わなければいけません。
血糖値をコントロールするためには、まずは消化されやすい炭水化物や糖質を控える必要があります。同時に、血糖値が上がるのを抑えてくれる「食物繊維」「消化されにくい炭水化物」も摂っていきます。
特に「玄米」「大麦」「イモ類」といった穀物は糖の吸収をブロックしてくれるため、血糖値コントロールに一役買ってくれます。
3.十分なタンパク質補給
クッシング症候群の犬は代謝異常により、自分の体のタンパク質を分解利用しようとします。
実際、脱毛や筋力低下といった症状が現れる子も多いのですが、これらはタンパク質の分解利用が原因だと考えられています。
簡単に言うと、クッシング症候群の犬は慢性的なタンパク質不足の状態なので、普段の食事から十分なタンパク質が摂れるようにしないといけません。※腎臓や心臓に疾患を持つ子は必ずしも当てはまりません
4.免疫力キープ

前述の通り、クッシング症候群の犬は合併症を引き起こす可能性が高いです。そのため、糖尿病や膵炎といった合併症を防ぐためにも「腸の健康」にも気を配りたいところです。
腸には体の免疫細胞の約70%が集まっているため、いわば腸の健康は体の健康。腸の健康をキープするためには、腸内の善玉菌を増やし免疫細胞を元気にするほかありません。
元気な免疫細胞は、血中をめぐってコレステロールや血糖を食べてくれることが分かっているので、腸を健康にすることは高脂血・高血糖のケアにもつながります(一石二鳥)。

これはクッシング症候群の食事の基本でもあり、これなしではクッシング症候群と戦えません!
クッシング症候群の犬のドッグフードの選び方

クッシング症候群の犬にはどういったドッグフードを選んであげればいいのか?実際に探してみると、市販のドッグフードはもちろん、病気対応のドッグフードでもクッシング症候群に特化したものというのはほとんど見られません。
なので、もし自分1人でドッグフードを選ぶなら、しっかり保証成分値などを見て選ばないといけません。
粗タンパク質 | 25%以上 |
粗脂肪 | 10%以下 |
粗繊維 | ー |
粗灰分 | ー |
水分 | ー |
カロリー | ー |
例えば、成分値でいえば粗脂肪は10%以下、たんぱく質は25%以上というのが目安になります。(心臓・腎臓・肝臓に疾患を持つ子は必ずしも当てはまりません)
次に炭水化物と糖質の量をチェックしていくのですが…実はドッグフードでこれらの成分の表示は義務化されていません。そのため、ほとんどのドッグフードでは炭水化物・糖質の量を知ることはできません。
なので、しっかり糖質制限を掲げているドッグフードを選んでいくことになります。

そして、原材料を見て保存料や着色料などの添加物が使われていないことも確認しなければいけません。クッシング症候群の犬が、添加物のせいでアレルギーやガンになっていては元も子もありませんよね。
最後に、腸の健康をキープできるような「乳酸菌」「オリゴ糖」といった成分が含まれていれば理想的です。


クッシング症候群の犬におすすめのドッグフード

「低脂肪、血糖値、タンパク質、腸内環境…」「この呪文を全部満たすドッグフードなんてあるのか…」
そうして困っていた時に、ネットで見つけたのが『犬心~糖&脂コントロール~』でした。もう見つけた瞬間に「これだ!」と思いました。
クッシング症候群、膵炎、甲状腺機能低下症、高脂血症、糖尿病、メタボ肥満、胆泥症・胆嚢粘液嚢腫
犬心はクッシング症候群をはじめ、同時に併発しやすい高脂血・高血糖の疾患をケアするために開発された特別療法食ドッグフードでした。
「クッシング症候群」に特化したドッグフードでさえ見つからなかったのに、同時に合併症もケアできるドッグフードがあるなんて…「しかもこれ1つで食事管理ができるの?」と驚いたのを覚えています。

さっそく口コミや評判を調べてみると、なにはともあれ自分と同じように悩んでいる飼い主さんがたくさんいることにホッとしました。
我が家の愛犬ダッシュは5歳のときにクッシング症候群を発症。そのわずか1か月後に糖尿病を併発しているという診断を受けたのです。
症状を聞いて、本当にショックでした。6歳の誕生日を迎えてほどなく、「犬心」の存在を知りました。
試したところ、ダッシュの機嫌がとても良く、口にも身体にも合っていると感じています。
サラの異常に気づいたのは、脱毛がきっかけでした。元々、毛並みがいい子だったのですが、首やお腹まわりの毛が抜けていました。
そして、何度か検査を受け、クッシングと診断されたのです。落ち込んでいた時に「犬心」のことを知りました。
これしかないと思って、続けています。
クッシング症候群を発症したのは7歳になったばかりの頃でした。以来、なんとかやってきましたが、昨夏、甲状腺機能低下症も併発してしまいました。
闘病は続きますが、愛犬の食事療法ができてとても助かっています。
食いつきが良く、ご機嫌で、今まで以上にやんちゃになった気がします(膵炎のワンちゃん)
この病気とはずっと付き合っていかなければならないと覚悟しています。それでも「犬心」が支えの1つになっています(甲状腺機能低下症のワンちゃん)
闘病は続きますが、愛犬の食事管理ができて、とても助かっています(膵炎・糖尿病のワンちゃん)
獣医さんに勧められた療法食があまり好きではないようで、食事管理にも気を遣ってきました。でも、今は「犬心」があるから安心してます。(糖尿病のワンちゃん)
口コミを見ていると、当然皆さんショックを受けているのは同じだったのですが、同時に「何を食べさせればいいのか分からない」とその時の私と同じように悩んでいたことも分かりました。
そうした方たちの「犬心で食事管理ができるので安心している」という声を聞いて、「やっぱりこのドッグフードにしよう」と私は決めました。
市販のドッグフードとは違い、「犬心」はクッシング症候群をはじめとした7大疾患専用の療法食なので、あまり知名度は高くないのかもしれません。でも、こうした病気を持つ犬にとってはいわば救世主のような存在です。
実際にリピート率95%以上の実績もあり、7大疾患を抱えるワンちゃんたちには欠かせないドッグフードというのが分かります。
クッシング症候群に適した原材料と成分

生肉(牛・馬・鶏)、各生魚、魚粉、玄米、大麦、さつま芋、じゃが芋、ゴマ、ココナッツ、とうもろこし、大豆、ホエイ、海藻、花びらたけ、ひまわり油、冬虫夏草、乳酸菌群、ビール酵母、オリゴ糖
犬心は厳選した自然原料のみを使用していて、原材料をぱっと見ただけでも“ほとんどがヒトでも食べられる食材“であることが分かります。
また、酸化防止剤や着色料、香料などの添加物も使用されていません。ドッグフード選びの大前提でもあった「安全なドッグフード」という条件はあっさりクリアしています。

問題はクッシング症候群の食事のポイントを満たす原材料になっているのかという点ですが、さすがは特別療法食。ポイントをもれなく押さえた設計になっていました。
1.オメガ3/6による「低脂肪」

犬心の脂肪は約5%。一般のドッグフードの脂肪分が10~15%ということを考えれば、かなり低脂肪であることがわかります。
また、脂肪の質にもこだわっていて、脂肪分は良質な生肉・生魚やココナッツ等から「オメガ3/6脂肪酸」を中心に配合されています。
2.Wパワーの血糖コントロール

犬心では血糖値アップにつながる「消化されやすい糖質」が制限されています。また、糖吸収をブロックする食物繊維バランスも反映されていて、ダブル要素で血糖値をコントロールしてくれます。
※犬心の可消化性炭水化物は45%以下(犬の高血糖では55%以下が推奨値)
3.高タンパク&低カロリー

「低カロリーでも栄養はしっかりと」をコンセプトに、犬心はタンパク質25%と一般的なドッグフードと比べても高タンパクになっています。
慢性的なタンパク質不足にあるクッシング症候群の犬でも、十分なタンパク質量を毎日の食事から確保できそうです。
4.腸の健康+免疫力キープ

犬心では腸の健康をキープするため、乳酸菌やオリゴ糖などの成分も配合されています。
また、免疫細胞を元気にする「βグルカン」「LPS」の2つの成分を十分量配合した世界初のドッグフードでもあり、高脂血・高血糖をコントロールしてくれます。
といった感じで、「犬心」はクッシング症候群の食事療法のポイントをすべて満たした原材料になっています。
「口コミや評判が良いだけでなく、原材料も大丈夫」というのをこの目で確認できたことで、私の迷いはなくなり購入に至りました。


公式サイト | Amazon | 楽天市場 | |
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初回購入 | お試し200g無料 | ー | ー |
通常購入 | 7800円(3kg) | ー | ー |
定期購入 | 6500円(3kg) | ー | ー |
送料 | 無料 | ー | ー |
「犬心」はペットショップやドラッグストアなどでの店頭販売がなく、Amazonや楽天市場でも取り扱われていません。したがって、最安値は自動的に公式サイトとなります。
公式サイトでは食いつきチェック用の初回お試し(200g)が無料で利用できるので、一度食いつきだけでもチェックしておくのが良いと思います!
【コラム】クッシング症候群の犬には手作り食のほうがいいの?

飼い主の手で愛犬の血糖値をコントロールできるなら、それに越したことはありません。しかし、手作り食はそう簡単なものではないんですね。
大前提として、手作り食を作るには飼い主さんに栄養学の知識も求められます。見よう見まねで作って愛犬の体調を管理できるほど、クッシング症候群の食事は甘くありません。
ネットで調べれば「手作り食レシピ」も出てくる時代ですが、実際は手作り食で愛犬の健康を損ねてしまうケースも多いんです(厄介なことに成功談はみんな書きたくなりますが、失敗例というのは世に出回りません)

アメリカの獣医師116人に行った調査では、手作り食を処方した獣医師のうち、犬にとって必要な栄養基準を満たしたものはわずか10%に留まった。
ペット大国アメリカの獣医師でさえ、自分の手では栄養バランスの獲れた手作り食を作ることができないのです。それでもなお「手作り食に挑戦したい」と思うほど、手作り食にメリットはあるのでしょうか。
そして最後に、一度手作り食に慣れてしまうと、もうドッグフードには戻れないということも忘れてはいけません。

当時は私も絶望しましたが、正しい食事療法のおかげか、愛犬のクッシング症候群は2年間ほとんど進行しておりません。愛犬は病気とは思えないほど元気です。
なにか参考になる点があればと思い、今回は参加させていただきます。よろしくお願いします。