
「どうやって添加物を見分ければいいか分からない!」「今のドッグフードに危険な成分が入っていないか不安…」
そんな飼い主さんに向けて、この記事ではドッグフードに含まれる危険な添加物や原材料をまとめてみました!
この記事を読めば、
- ホームセンターなどの激安ドッグフードがいかに危険か
- 危険な原材料を使っているドッグフードの実名
が分かります。今後のドッグフード選びにぜひ役立ててください。
この記事の目次
【早見表】ドッグフードに含まれる危険な原材料

まずはドッグフードによく使われる危険な原材料の一覧表を見てみましょう。
ドッグフードを選ぶ際には、以下の原材料が使用されていないかをまずはチェックしましょう。
名称 | 表記例 |
酸化防止剤 | BHA、BHT、エトキシキン、没食子酸プロピル |
着色料 | 赤色○○号、青色○○号、黄色○○号、緑色○○号、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸塩、亜硝酸ソーダ、二酸化チタン |
保存料 | ソルビン酸カリウム、プロピレングリコール |
甘味料 | ソルビトール、グリニジン、アンモニエート、ビートパルプ、コーンシロップ |
粗悪な肉 | ○○ミール、○○エキス、○○パウダー、○○副産物、動物性油脂 |
原材料を確認して、上のような表記があるドッグフードは避けたほうが無難です。いや、むしろ避けてください。
これらはいずれも「犬の健康を害する危険性がある」と論文や実験で報告されているものです。
当然愛犬に与えるべきではありませんし、ドッグフードに使用している時点でそのメーカーはどうかしていると私は思います。
これらの危険な原材料は、特にホームセンターやドラッグストアなどで売っている激安国産ドッグフードでよく使われます。
「あ、うちのドッグフードもそうだ…」という人はワンコのためにもドッグフードの見直しを。
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ドッグフードの6つの危険な添加物

ここからは、危険な原材料についてそれぞれ具体的に解説していきます。
一度読んでおけば、今後ドッグフードを選ぶ時にも「あ、これって確か…ヤバイやつだ!」と思い出せるので、流し読みでもいいのでお付き合いください。
まずはドッグフードに含まれる危険な人工添加物について見ていきましょう。添加物は大きく分けて6つに分類されます。
- 酸化防止剤
- 着色料
- 保存料
- 保湿剤
- 甘味料
- 香料
粗悪なドッグフードでは、これらの添加物が複数使用されているケースもあります。とんでもない話です。
以下、それぞれの添加物の危険性(死亡例など)と、「こんな表記があったら要注意!」という具体例を紹介します。
危険な酸化防止剤|愛犬がガンになるリスクも

酸化防止剤は、ドッグフードの油(脂)が酸化するのを防ぐために使用されます。
油は基本的にどのドッグフードにも使用されます(犬に必要なカロリーを満たすため)。
ただ、油は非常に酸化しやすいので、酸化防止剤もセットで使われるのが一般的です。酸化防止剤が入っていること自体は何ら問題ありません。
問題となるのは、その酸化防止剤が安全かどうか(人工的か天然由来か)です。
原材料名 | 危険性 |
BHA | 発ガン性、歩行障害、呼吸困難、消化器官の異常 |
BHT | 膀胱がん・甲状腺がんの誘発 |
エトキシキン | 腎臓・胃・膀胱・大腸へのガン形成 |
没食子酸プロピル | 発ガン性、染色体異常 |
※危険性についてはいずれもマウスやラットを使った海外の動物実験の結果を参照
原材料名 | ドッグフード名 |
BHA | ロイヤルカナンなど |
BHT | ペディグリー、プロマネージ、スペシフィックなど |
エトキシキン | (家畜の飼料に使用される) |
没食子酸プロピル | ロイヤルカナン、スペシフィックなど |
ここに挙げた4つの酸化防止剤はいずれもラットを使った実験などで健康被害で確認されているものです。
なかにはベトナム戦争での化学兵器「枯葉剤」の酸化防止剤として使われてたものも。
有名どころでいえば、ロイヤルカナンやペディグリーなどで使用されています。
※酸化防止剤のより詳しい危険性や、ロイヤルカナンの危険性については以下の記事で解説しています
危険な着色料|色の見分けがつかない犬には不要

着色料はドッグフードを色鮮やかに見せるためによく使われます。しかし、犬はもともと視力が弱く、グレーや白色しか識別できません。
だから、ワンコは色とりどりのドッグフードの粒を見て「美味しそう!」なんて思わないんですね。
これがどういうことかというと、着色料は「色鮮やかで可愛い!美味しそう!」と飼い主が思うように使われるということです。
今後はダマされないようにしてください。着色料は犬のカラダに百害あって一利なしです。
原材料名 | 危険性 |
赤色○○号など | 発ガン性、アレルギー性 |
亜硝酸ナトリウム | 間接的に発ガン性物質を産生 |
二酸化チタン | 発ガン性、アルツハイマーの危険 |
※危険性についてはいずれもマウスやラットを使った海外の動物実験の結果を参照
原材料名 | ドッグフード名 |
赤色○○号など | グランデリ、ドギーマン、ベストバランス、家族のごはんなど |
亜硝酸ナトリウムなど | ドゥロイヤルなど |
二酸化チタン | ゲインズパックン、ごん太のふっくらソフトなど |
着色料を使ったドッグフードのせいで「アレルギーになった」という口コミをよく見かけます。詳しくは以下の記事で紹介しています。
危険な保存料|意外と使われているので注意

保存料はカビや細菌の繁殖を防ぐために使用されます(防腐剤とも呼ばれます)。
特に、安価なドッグフードでよく見られる保存料がソルビン酸カリウムです。
危険性 | ドッグフード名 |
発育不良、肝臓障害、間接的に発ガン性物質を産生 | モアソフト、ロイヤルカナン、ペディグリーなど |
※危険性についてはいずれもマウスやラットを使った海外の動物実験の結果を参照
ソルビン酸カリウム(ソルビン酸)
ソルビン酸カリウムは、マーガリンやジャム、ワイン、お菓子などで幅広く使用されています。
しかし、動物実験では発育不良や肝臓障害を引き起こすことが認められています。
例えば、マウスを使った実験では、体重1kgに対して4.2gのソルビン酸カリウムを投与したうち、半数のラットが死亡したというデータも。
また、着色料の亜硝酸ナトリウムと反応し、エチニル酸という発がん性物質を産生するとの報告もあります。
:ソルビン酸カリウムを含むドッグフード⇒モアソフト、ロイヤルカナン、ペディグリーなど
危険な保湿剤|半生(ウェット)タイプは要注意

保湿剤はドッグフードの水分を保ち、カビの繁殖を防ぐために使用されます。
水分量の多いウェット(半生)タイプのドッグフードで広く使われるのですが、なかにはプロピレングリコールという危険な保湿剤を使ったドッグフードもあります。
危険性 | ドッグフード名 |
アレルギー、腸閉塞 | モアソフトなど |
※危険性についてはいずれもマウスやラットを使った海外の動物実験の結果を参照
プロピレングリコール
プロピレングリコールは洗剤や化粧品、おにぎりや麺類など幅広く使われますが、毒性が強く、その量はかなり制限されています。
プロピレングリコールを過剰に摂取すると、アレルギーや腸閉そくなどを引き起こします。
:プロピレングリコールを含むドッグフード⇒ゲインズパックン、モアソフトなど
危険な甘味料|売り上げ目的で使用

甘味料はドッグフードの食いつきを良くするために使用されます。
ワンコが美味しいと思うかどうかは、ドッグフードの売れ行きに直結します。そのため、なかには甘味料が過剰に使われているフードもあるんですね。
原材料名 | 危険性 |
ソルビトール | イタリア人女性が過剰摂取で死亡 |
ビートパルプ | 便秘、軟便 |
コーンシロップ | 膵臓・副腎への悪影響、糖尿病 |
※危険性についてはいずれもマウスやラットを使った海外の動物実験の結果を参照
原材料名 | ドッグフード名 |
ソルビトール | ピュアロイヤル、ドゥロイヤルなど |
ビートパルプ | jpスタイル、ヒルズ・プリスクリプションダイエット、ユーカヌバ、シュプレモなど |
コーンシロップ | 主に犬用おやつで使用 |
ソルビトール
ソルビトールはブドウ糖から合成される糖アルコールの一種です。(別名:ソルビット、グルシトール)
カロリーは砂糖の75%程度で、ダイエット食品などでも馴染みがある甘味料です。
しかし、砂糖よりも甘味が少ないため、実際は砂糖よりも多く加えられる傾向にあります。
イタリアではソルビトールを大量摂取した女性が亡くなる事故も起きているので、ソルビトール入りのドッグフードには注意しましょう。
:ソルビトールを含むドッグフード⇒ピュアロイヤル、ドゥロイヤルなど
ビートパルプ

サトウダイコン【甜菜(てんさい)】から砂糖を搾り取ったあとの残りカスです。
ビートパルプにも少量の糖分が残っているため、ドッグフードの甘味料としてよく使用されます。
また、本来は廃棄される部分で安く手に入るため、「かさ増し」の材料としてもよく使われます。
しかし、ビートパルプには犬にとって必要な栄養素はほとんど含まれていません。また、ウンチを固くする働きもあるため、摂取しすぎると便秘になる恐れも。
「ドッグフードを変えたらウンチが固くなった!」と思っても、それは単にビートパルプの作用に過ぎないケースもあるので注意が必要です。
:ビートパルプを含むドッグフード⇒jpスタイル、ヒルズ・プリスクリプションダイエット、ユーカヌバ、シュプレモなど
コーンシロップ
コーンシロップはドッグフードに弾力性をもたらし、噛みごたえや食いつきを良くするために使われます。
しかし、犬の膵臓(すいぞう)や副腎に悪影響を与え、糖尿病などを引き起こす恐れがあります。
目を覆いたくなる…ドッグフードの危険な原材料

ここまでは危険な人工添加物を紹介しましたが、注意しなければいけないのは添加物だけではありません。
実は、ドッグフードの主原料である「お肉」にも粗悪なものが使われるケースもあるんですね。
原材料名 | 危険性 |
○○ミール | 死んだ動物の肉・病気の動物の肉の可能性アリ。アレルギー消化不良など、悪影響も多数。 |
○○エキス | |
○○パウダー | |
○○副産物 | |
肉粉・ミートミール | |
動物性油脂 |
※危険性についてはいずれもマウスやラットを使った海外の動物実験の結果を参照
○○ミール、○○エキス、○○パウダー
通常であれば、お肉は「鶏生肉(宮崎産)」といったように表記されます。
しかし、ドッグフードのなかにはチキンミール・チキンパウダーなどと曖昧な表記をしているものもあります。
これらは4Dミートと呼ばれる粗悪な材料を使用している可能性もあるので、十分に注意してください。
※4Dミートとは以下のような動物のお肉を指します。
- Dead(死んだ)
- Dying(死にかけの)
- Disabled(障害のある)
- Diseased(病気の)
※これらの頭文字をとって4Dミートと呼ばれます
当然ですが、これらはヒトの食品基準を満たしていないため、私たちが口にすることはありません。
しかし、ペットフードの基準では使用が認められています。

4Dミートの危険性|死んだ動物のお肉

「チキンミール」「チキンエキス」といった曖昧で不透明な表記には、「死んだ動物の肉」「病気の動物の肉」を使っているリスクも隠されています。
例えば、死んだ動物の肉というのはどんどん腐敗していきますよね。その腐敗を止めるために、大量の防腐剤が使用されていることも考えられます。
また、病気の動物の肉は「鳥インフル」「狂牛病」にかかった動物の肉かもしれません。
しかも、動物の死体ごとミキサーにかけている工場も多いようで、お肉だけでなく内臓なども混ざっていたり…。
ここでは掲載を控えますが、実態を知りたい方は「ドッグフード レンダリング」で検索してみてください。
4Dミートを確実に避ける方法

4Dミートは良質なお肉よりも安く手に入ります。しかし、値段が安いからといって4Dミートが含まれているドッグフードを愛犬には与えたくありませんよね。
こうした粗悪品を確実に避けるためには「ヒューマングレード」と書かれたドッグフードを選ぶしかありません。
ヒューマングレードとは、原材料が人間でも食べられるレベルの食材であることを指します。
○○副産物
「○○肉副産物」といった表記には、動物の肉以外の部分が含まれている可能性があります。
- 腎臓
- 肺
- 脳
- 肝臓
- 骨 など
これらもドッグフードへの加工段階で粉末状にされているので、決して食べられないわけではありませんが、消化の悪さは簡単にイメージできますよね?
また、肉副産物には4Dミートが混ぜっている可能性もあるため、与えないに越したことはありません。
肉粉・ミートミール
肉粉(肉骨粉)やミートミールといった原材料があるドッグフードは「粗悪品」と思っておきましょう。
これらは動物の血液・毛・羽・皮・角・糞など、捨てるような部分を混ぜたものです。
ミートミールの使用に関しては、AAFCO(アメリカ飼料検査官協会)で以下のように定義されています。
ペプシン(胃液に含まれる消化酵素)で消化できない残留物が12%以下で、ペプシンで消化できない粗タンパク質が9%以下であること
出典:AAFCO公式HP
この表現は裏を返せば、12%以下の消化できないゴミと9%以下の消化できないタンパク質が入っているということです。
ワンちゃんが消化不良や栄養不足になってしまうのも、ある意味当然ですよね。
動物性油脂
最後に、動物性油脂というのもミートミールと同じくらい危険な原材料です。
工場にもよりますが、安楽死させられた動物や事故死した動物は、肉や内臓を混ぜ合わせてミートミールとしてメーカーに出されます。
その過程で、ミートミールから薬品を使って脂肪分を抜き出したものが「動物性油脂」です。
元はミートミールなのに、食いつきを良くするために動物性油脂でフードの粒をコーティングしているものもあります。
人工添加物のその他の危険性【獣医さんの意見】

ここまでに紹介した危険な添加物以外にも、犬のカラダに悪影響をもたらす添加物はたくさんあります。
そもそも添加物自体、犬のカラダには百害あって一利なしです。
- 消化不良
- アレルギー
- ウンチの匂いが臭くなる
- 涙やけ(目やに)
- 腎臓への負担 など
添加物は消化が悪く、匂いもキツイもの。お腹を下したり、ウンチが臭くなるのも仕方がありません。
しかし、逆に言えば、添加物を避けることでこれらの悩みが解決するかもしれない、ということでもあります。

添加されている防腐剤のBHA(ジブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、エトキシキンが問題になった。
脱毛や湿疹などのアレルギー症状が出た犬に、これらの防腐剤が添加されたペットフードを止めたとたんに症状が改善したという例を、複数の獣医師が証言している。
出典:HEALTH PRESS
最終的な結論ですが、安全なドッグフードを選ぶうえでは以下の2つがキーワードになります。
- 100%無添加
- ヒューマングレード
こうした表記のあるドッグフードであれば、少なくとも添加物が原因で愛犬に異常が出ることはありません。
涙やけやアレルギーなど、犬に多い症状に悩む必要もなくなります!
まとめ【危険な添加物一覧】
BHA、BHT、エトキシキン、没食子酸プロピル
赤色○○号、黄色○○号、青色○○号、緑色○○号、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸塩、亜硝酸ソーダ、二酸化チタン
ソルビン酸カリウム、プロピレングリコール
ソルビトール、グリニジン、アンモニエート、ビートパルプ、コーンシロップ
○○ミール、○○エキス、○○パウダー、○○肉副産物、肉粉、ミートミール、動物性油脂
いかがだったでしょうか?今回紹介した添加物はいずれも発がん性などがあり、大変危険なものです。
今後ドッグフードを選ぶ際には、上の表と照らし合わせながら原材料をチェックしてみてくださいね!