ドッグフードの各主原料(お肉・魚)の特徴・メリット・デメリットを比較

サングラスをかけたパグの画像

最終更新日:2019年7月15日

「ドッグフードも種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からない」「うちの子に合うドッグフードはどれ?」

あなたもこんな風に悩んだことはありませんか?今では多くのドッグフードがあり、どのドッグフードが一番良いのか分からなくなりますよね。

そんなときは、ドッグフードの主原料から選ぶのがオススメです!

主原料はフードの中身の大部分を占める食材で、ワンちゃんの悩みによって必要な主原料も変わってきます。

この記事では主原料ごとのドッグフードの特徴やメリット・デメリットをそれぞれ比較しています。

ぜひうちの子にピッタリの主原料を見つけてみてくださいね!

ドッグフードの主原料に使われる食材

鹿と馬と鶏と魚の画像

今回紹介するドッグフードの主原料は以下の6つです。

  1. チキン(鶏肉)
  2. ラム肉(仔羊肉)
  3. 鹿肉(ベニソン)
  4. 馬肉
  5. 穀物(小麦、大豆、トウモロコシなど)

※牛肉はアレルギー性が高くオススメできないため、今回は除外しています

【比較一覧表】主原料ごとの特徴

名称 メリット デメリット
チキン 消化が良い、食いつきが良い アレルギー性が高い
ラム肉 ダイエットに最適、良質なタンパク質 値段がやや高い
鹿肉 低カロリー、低アレルギー ドッグフードの選択肢が少ない
馬肉 低カロリー、低アレルギー ドッグフードの選択肢が少ない
魚(フィッシュ) 低アレルギー、毛並み・毛艶に良い 食いつきが悪い、腹持ちが悪い

それではさっそく、以下の項目でそれぞれの特徴を見ていきましょう!

ぜひうちの子にピッタリの主原料を見つけてみてくださいね。

 

チキン(鶏肉)の特徴

ニワトリの画像

チキンはドッグフードの主原料として最もメジャーなものです。

もともと肉食動物である犬にとっては、穀物や魚よりもお肉のほうが消化しやすいもの。

そのお肉のなかでも、チキンは特に消化が良いことで知られています。

また、犬にとって最も必要な「動物性タンパク質」もたっぷり!脂肪分も少なく、皮膚や粘膜を強化するビタミンAも豊富です。

チキンのメリット

  • 嗜好性が高い
  • 比較的コストが安い
  • 高タンパク質
  • 消化が良い
  • (ドッグフードの選択肢が多い)

他のお肉と大きく異なる点は、チキンは嗜好性が高い(食いつきが良い)ということ。

多くのワンちゃんがチキンを好み、その他のお肉のように好き嫌いがハッキリ分かれることもありません。

新しいドッグフードに変えるときなど、食いつきの問題を考えれば、試しやすい主原料の1つです!

チキンのデメリット

そんな万能食材「チキン」のデメリットを挙げるとすれば、お肉のなかでは比較的アレルギーになりやすいことでしょう。

アレルギーになりやすい食材

  1. 牛肉(34%)
  2. 乳製品(17%)
  3. チキン(15%)
  4. 小麦(13%)
  5. 大豆(6%)

※()内の数字はドイツの大学で行われた調査におけるアレルギー発症割合

ご覧のように、ラム肉や鹿肉などと比べれば、チキンはアレルギーになりやすいんですね。

もちろん、この点にはドッグフードメーカーも配慮していますし、そこまで心配することではないかもしれません。

しかし、アレルギー体質の子や抵抗力の落ちたシニア犬などは、チキンよりもラム肉などのフードを与えるのが良いかもしれません。

チキンのドッグフードはこんな子におすすめ!

  • 食欲の落ちた子(食いつきが悪い子)
  • 毛並み・毛艶をキレイにしたい子
  • 胃腸が弱い子
  • 下痢・軟便をしやすい子
  • 病中・病後の犬

ラム肉(仔羊肉)の特徴

子羊の画像

ラム肉は良質なタンパク質を含み、ビタミン・ミネラル・脂質もバランスよく含まれています。

ラム肉メインのドッグフードも多く、チキンに次ぐメジャーな主原料です。

ラム肉のメリット

  • ダイエットに最適
  • チキンよりアレルギーになりにくい
  • 高タンパク質

ラム肉には脂肪燃焼効果のある「L-カルニチン」がたっぷり含まれています。

もちろん運動ありきですが、「ダイエットをさせたい!」というワンちゃんにはラム肉主体のドッグフードをオススメします!

ラム肉のデメリット

  • 好き嫌いが分かれる
  • 比較的コストが高い

チキンと比べるとラム肉には独特の香りがあるため、犬によって好き嫌いが分かれやすいのが特徴です。

なんでも喜んで食べる子ならラム肉も大丈夫かと思いますが、食いつきが心配な場合はチキンのほうが無難だと思います。

ラム肉のドッグフードはこんな子におすすめ

  • チキンが苦手
  • ダイエットしたい(痩せたい)
  • アレルギーを予防したい

高品質なラム肉ドッグフードについては、以下の記事で紹介しています。

全70種類以上のフードからラム肉を使用したものを厳選し、さらに厳しい基準でランク付けしています。

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鹿肉(ベニソン)の特徴

鹿の画像

鹿肉は低カロリーで高タンパク、鉄分も豊富なのが特徴です。

牛肉と比べてカロリーは半分、脂質はなんと10分の1!それにも関わらず、同程度のタンパク質が含まれています。

また、鹿肉には抗がん作用や肥満防止に効果のある必須脂肪酸も含まれています。

鹿肉のメリット

  • 低カロリー・低脂質(太りにくい)
  • アレルギーになりにくい
  • 高タンパク質

鹿肉の大きな特徴はアレルギーになりにくいことです。

野生の鹿肉を使用するメーカーも多く、鶏や牛などの家畜を太らせるようなホルモン剤や添加物も使用されません。

そのため、化学物質によるアレルギーのリスクもほとんどありません!

鹿肉のデメリット

  • 比較的価格が高い
  • ドッグフードの選択肢が少ない

デメリットは、鹿肉を使ったドッグフードの数が少ないこと。それだけドッグフードの選択肢の幅も狭まります。

また、鹿肉は鶏肉やラム肉よりも貴重なため、ドッグフードの価格も高い傾向にあります。

鹿肉のドッグフードはこんな子におすすめ

  • 肥満気味の成犬
  • アレルギーが気になる子
  • シニア犬
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2019年7月4日

 

馬肉の特徴

馬の画像

馬肉は鹿肉と同じように低カロリー・高タンパクなのが特徴です。

脂肪の質は魚に似ていて、他のお肉よりもオメガ3脂肪酸をたくさん含んでいます。

補足
オメガ3脂肪酸にはがん発生の抑制毛並みをキレイにする効果アリ

馬肉のメリット

  • お肉のなかで最も低カロリー(太りにくい)
  • アレルギーになりにくい
  • 高タンパク質

馬肉も鹿肉と同じように、アレルギーになりにくいお肉として知られています。

(馬の内臓はデリケートなので、他の家畜のようにホルモン剤や添加物などが使用されにくい)

また、馬肉はお肉のなかでも低カロリーなので、「太りにくいドッグフードが欲しい!」という方には特にオススメです!

名称 カロリー
牛肉 250kcal
チキン 239kcal
ラム肉 227kcal
鹿肉 158kcal
馬肉 110kcal

※100gのカロリー目安

馬肉のデメリット

  • 比較的価格が高い
  • ドッグフードの選択肢が少ない
  • (好き嫌いが分かれる)
馬肉のドッグフードはこんな子におすすめ

  • 太りやすい子
  • 他のお肉にアレルギーがある
  • シニア犬
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2019年7月20日

 

犬レッド
ここまでに紹介したものは、よくドッグフードの主原料に使われるお肉だぞ!
犬ブルー
お肉だけでもたくさん種類があるんだねー
犬イエロー
でも、ドッグフードの主原料はお肉だけじゃないわよ?

魚(フィッシュ系)の特徴

魚(イワシ)の画像

今では、魚メインのフィッシュ系ドッグフードもたくさん販売されています。

とは言いつつも、「肉食動物の犬に毎日魚を与えてもいいの?」と疑問に思いますよね?

しかし、魚にも良質な動物性タンパク質が含まれているので、栄養面でも全く問題ありませんよ!

ドッグフードに使われる代表的魚
  • サーモン
  • ニシン
  • カレイ など

さて、フィッシュ系ドッグフードの特徴は、総じてアレルギーになりにくいということです。

また、カルシウムも豊富に含まれているので、歯や骨を丈夫にできるという特徴も!

フィッシュ系のメリット

  • 歯や骨が丈夫になる
  • 低アレルギー
  • 高タンパク質
  • 毛並みや皮膚の改善

フィッシュ系のドッグフードにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれるため、「毛並みがキレイになった」「皮膚が健康になった」という声も多いのが特徴です。

また、その他のお肉と比べてアレルギーが出にくいため、アレルギーに悩む子や免疫力の落ちたシニア犬にはピッタリだと思います!

フィッシュ系のデメリット

  • 嗜好性が低い(食いつきが良くない)
  • 腹持ちが良くない

デメリットは、お肉のドッグフードに比べて食いつきがあまり良くないこと。

また、腹持ちも良くないため、成長期の子やグルメ家の子には不向きかもしれませんね。

フィッシュ系のドッグフードはこんな子におすすめ

  • アレルギー体質の子
  • シニア犬
  • 少食の犬
犬ブルー
フィッシュ系のドッグフードは腹持ちが悪いんだね
犬イエロー
でも、アレルギー体質の子にはすごくありがたいわよね

穀物メインのドッグフードの危険性

トウモロコシと小麦畑の画像

穀物(トウモロコシや小麦)を主原料としているドッグフードはたくさん販売されています。

しかし、本来肉食動物である犬にとって、穀物は消化しにくいもの。犬のカラダはお肉を消化しやすいつくりになっているんですね。

それでは、一体どうして多くのドッグフードが穀物をメインにしているのでしょう?

その答えは簡単で、お肉に比べて原価が安く、ドッグフードを安く販売できるからです。

価格競争が激しい日本のドッグフード業界では、穀物はかさ増しにもなり、メーカー側も重宝しているんですね。

ダメを手で作る看護師の画像

しかし、先ほども書いたように、穀物は犬にとって消化が悪いもの。

タンパク質などの栄養価も低く、犬の健康を損ねるケースだってたくさんあるんです。

補足
ペットフード先進国の海外では、グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードが人気商品の上位を占めています

穀物のデメリット・悪影響【一覧】

  • 穀物アレルギー
  • 消化不良
  • 目やに、涙やけ
  • 皮膚病
  • 糖尿病
  • 腎臓病 など

ドッグフードに穀物が使われるのは、決して栄養があるからではなく、あくまでメーカー側の都合でしかありません。

犬に与えるメリットはほとんどゼロなので、「値段が安いから」といって穀物メインのフードに飛びつかないことも大切です。

散歩をする犬の画像

ドッグフードの穀物不使用の見分け方|グレインフリーのメリットや穀物の必要性について

2017年11月14日

 

今回のまとめ

名称 メリット デメリット
チキン 消化が良い、食いつきが良い アレルギー性が高い
ラム肉 ダイエットに最適、良質なタンパク質 値段がやや高い
鹿肉 低カロリー、低アレルギー ドッグフードの選択肢が少ない
馬肉 低カロリー、低アレルギー ドッグフードの選択肢が少ない
魚(フィッシュ) 低アレルギー、毛並み・毛艶に良い 食いつきが悪い、腹持ちが悪い

いかがだったでしょうか?今回はドッグフードによく使われる主原料についてまとめてみました。

主原料ごとに特徴は違いますし、ワンちゃんの悩みによって必要な主原料は変わってきます。

今回の内容を活用して、ぜひうちの子にぴったりのドッグフードを見つけてくださいね!

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2018年6月28日

 




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