
「ドッグフードの穀物って犬のカラダに悪いの?」「穀物不使用のドッグフードの見分け方が知りたい!」
あなたもこんなふうに思ったことはありませんか?穀物の危険性をネットで調べると、「グレインフリーにしたほうがいいのかな?」と思いますよね。
この記事では、ドッグフードの穀物不使用の見分け方やグレインフリーのメリットなどをまとめています。

この記事の目次
穀物使用と穀物不使用(グレインフリー)の見分け方

まずは穀物不使用かどうかを見分ける方法から見ていきましょう。
穀物の有無は、ドッグフードのパッケージや原材料をチェックすることで分かります。
基本的に、パッケージや販売サイトで「穀物不使用」「グレインフリー」と書かれているものは穀物不使用と思ってOKです!
また、パッケージなどを見て「穀物不使用」「グレインフリー」の文字が見当たらない場合は、原材料をチェックしましょう。

例えば、上の画像のドッグフードでは、玄米や粗挽き米などの穀物が使用されていることが分かります。
一方、穀物不使用のドッグフードの原材料は以下のようになっています。見比べてみると分かりやすいかと思います。

※参照:モグワンドッグフード
原材料を見て「穀物不使用かどうか」を見分けるためには、ドッグフードに使われる穀物の名称も知っておかなければいけません。
以下にドッグフードでよく使われる穀物をリストアップしておいたので、こちらも是非役立ててください!
- トウモロコシ
- 小麦
- 大豆
- 大麦
- 玄米
- 米 など
グルテンフリーは、小麦や大麦などに含まれるタンパク質「グルテン」が含まれていないことを指します。
そのため、厳密にはグルテンフリー=穀物不使用ではありません。
ドッグフードに穀物って必要?穀物がよく使われる理由

そもそも穀物というのはお肉や魚よりも安く手に入ります。そのため、ドッグフードを安く販売するための“かさ増し”として穀物が使われることも多いんですね、
また、少量で満腹感が得られ、ペットフードへの加工が簡単というのもよく使われる理由です。


穀物が犬のカラダに与える4つの悪影響

前述のように、穀物にはいくつかメリットがあります。しかし、犬の体にとってはデメリットもあるんですね。
- 栄養不足になる恐れがある
- アレルギーになりやすい
- 消化不良を起こす
- 肥満になりやすい
穀物の代表的なデメリットは上記の通りです。以下、簡単に1つずつ解説していきます!
栄養不足になる恐れがある
トウモロコシや小麦などの使用量が多いドッグフードは、そのぶんお肉の使用量が少なくなっています。
お肉の量が減ってしまうと、犬にとって最も必要な栄養素である「動物性タンパク質」も不足してしまいますよね?
タンパク質不足は様々な健康被害を引き起こすため、穀物メインのドッグフードには注意しなければいけないのです。

穀物はアレルギーになりやすい
- 牛肉(34%)
- 乳製品(17%)
- チキン(15%)
- 小麦(13%)
- 大豆(6%)
※()内の数字はドイツの某大学が行った調査におけるアレルギー発症割合
上の数値を見ても分かる通り、トウモロコシや小麦、大豆などはアレルギーになりやすいんですね。
もちろん穀物を食べたからといって必ずアレルギーになるわけではありません。しかし、今は約40%の犬が食物アレルギーを持っていると言われる時代です。
また、アレルギーは一度発症すると元には戻らず、症状もツラいものばかりです。

穀物は消化不良を起こす(軟便、下痢)

穀物は犬にとって消化が悪いことでも有名です。私たちヒトの唾液には「アミラーゼ」という消化酵素が含まれているため、咀嚼(そしゃく)と唾液で穀物を分解できます。
そのうえで飲み込んで胃や腸に入っていくので、消化器官への負担も軽くなるんですね。

ところが、犬の唾液のなかには「アミラーゼ」はほとんど含まれていません。
口に入れた穀物はそのまま胃や腸に到達するため、消化器官に負担がかかり、下痢や軟便を起こしてしまうのです。


【事例】穀物メインのドッグフードで失敗しました…
市販の安いドッグフードを与えていたのが原因なのか、あるときから下痢が止まらなくなり、何らかのアレルギーが原因だろうと1か月入院。結果、トウモロコシと小麦アレルギーでした。
穀物をヤメたとたん下痢も治まりましたが、ウンチが柔らかい子は注意したほうが良いかも。
これまでロイヤルカナンの低脂肪を与えていましたが、ほとんどクズ同然の穀類をたっぷり使っていることを知り、すぐにグレインフリーで100%無添加のものに変えました。
そもそも穀物はかさ増しで使うものだし、そこに良質な穀物を使う理由なんてどこにもないですよね…
値段が安いので穀物メインのドッグフードを与えていますが、やっぱりお肉たっぷりの高品質なドッグフードに比べると、食いつきは悪いかも!?
穀物不使用(グレインフリー)のメリット・効果

それでは、穀物を使っていないグレインフリーのドッグフードはどうなんでしょう?
ここからはグレインフリーのメリットやデメリットについて見ていきたいと思います!
穀物不使用のメリット
- 穀物アレルギーの子でも与えられる
- アレルギーになるリスクが低い
- 消化が良く、健康的なウンチになる
- 栄養がたっぷり摂れる
- 食いつきが良い
穀物不使用のドッグフードでは少なくともドッグフードが原因で“穀物アレルギー”になる可能性はゼロになります。
アレルギーは一度なってしまうと元に戻りませんし、その症状はワンちゃんにとってはツライものばかり。
こうした穀物アレルギーのリスクがなくなるのはすごく大きなメリットですよね!

また、グレインフリーでは穀物が使われていないぶん、お肉の使用量もおのずと増えます。
これは犬に必要な「動物性タンパク質」の量も増えることを意味します。
また、多くの犬は穀物よりもお肉のほうが好きなので、食いつきが良いという特徴も!
穀物不使用のデメリット
グレインフリーのデメリットを強いて挙げるなら、ドッグフードの価格が高いということです。
かさ増しになる穀物が入っておらず、お肉の割合が増えるため、価格もおのずと上がってしまうんですね。
穀物不使用 | 1kgあたりの価格 |
モグワン | 2200円 |
アーテミス(オソピュア) | 1190~2030円 |
ティンバーウルフ | 2223円 |
穀物アリ | 1kgあたりの価格 |
サイエンスダイエット | 580円 |
ユーカヌバ | 1087円 |
シュプレモ | 1166円 |
※価格は2017円11月時点「Amazon」の価格を参照
ご覧のように、同じプレミアムドッグフードのなかでも、グレインフリーの製品のほうが1kgあたりの価格は高くなっています。
もちろん質の高いドッグフードに変えるということはアレルギーなどの病気対策にもなりますが、値段も切実な問題ですよね…。
(もちろんお金の問題で愛犬の寿命を縮めるようなことはしたくありませんが!)
【事例】グレインフリーにして良かった!
「グレインフリーに変えてから愛犬の症状が改善した」という声もたくさん耳にします。
以下、飼い主さんたちのリアルな口コミなので、ぜひコチラも参考にしてみてください。
穀物不使用のドッグフードにしてからはウンチも固くなり、後処理がラクになりました。
今までは食糞することもあったのですが、フードがしっかり吸収されているのか、食糞もめっきりしなくなりました。
実際グレインフリーだと毛並みも良くなるし、運動をさせれば筋肉質にもなると実感しています。
穀物で悪影響が出たわけではありませんが、穀物不使用のドッグフードにして良かったと思います。
アレルギーや下痢の心配もなく、毎日安心して与えられる。この安心感はすごく大きいです。
【まとめ】穀物使用と穀物不使用のメリット・デメリットを比較
メリットはドッグフードの価格が安く、満腹感も得られる。
デメリットはアレルギーになりやすく、胃腸にも負担がかかる。
メリットは穀物アレルギーのリスクがゼロになり、胃腸への負担も軽くなる。栄養価も高く、食いつきが良い。
デメリットは、ドッグフードの価格がやや高い。
いかがだったでしょうか?
今回は穀物不使用の見分け方や、穀物のメリット・デメリットなどについてまとめてみました。
「穀物は絶対にダメだ!」とまでは言いませんが、デメリットが多いのは事実です。
しかも、一方のグレインフリー(穀物不使用)のデメリットは値段だけなんですよね。
その値段を埋めるほどのメリットがあると思っているので、私は愛犬にグレインフリーのものを与えています。
「少しでも長生きさせてあげたい!」「ドッグフードで病気になるのは避けたい」という方は、ぜひグレインフリーのドッグフードを検討してみてはいかがでしょうか?