
「どういう基準でドッグフードを選べばいいか分からない」
「ドッグフードも安くないし、買ってから後悔したくない…」
あなたもこんな風に思ったことはありませんか?今ではドッグフードもたくさん種類があって、どれを選べばいいか分かりませんよね。
今回は、ドッグフードのパッケージにある原材料や成分表の見方を紹介します。
ドッグフードは、愛犬が10年以上も毎日食べるものなので、当然犬の寿命を大きく左右します。
今回の記事を参考に、うちの子の健康に役立つドッグフードを見つけてみてくださいね!
この記事の目次
ドッグフード選びで最初に見るべきポイント

ドッグフードを決める際に一番重要なのは「主原料」です。主原料は読んで字のごとく、ドッグフードの大部分を占める原材料です。
そこで、まずはパッケージの原材料の一番上(最初)にどういった原材料が書かれているかをチェックしましょう!

原材料は使っている量の多いものから表記するよう義務付けられています。つまり、一番最初に書かれているものが主原料となります。
理想的なドッグフードは、主原料に「チキン」や「ラム肉」などのお肉が記載されているもの!
こうした動物のお肉には、犬にとって最も必要な栄養素である「動物性タンパク質」がたっぷり含まれています。
逆に、動物性タンパク質が不足してしまうと、犬のカラダに様々な問題が起こるんですね。
また、元々肉食動物である犬のカラダはお肉を消化しやすいつくりになっているため、胃腸への負担も軽くなります。
そのため、まずは原材料の項目を見て、お肉が一番最初に書かれているかどうかをチェックしましょう!
主原料が「チキンミール」や「チキンエキス」などのドッグフードは、決してお肉たっぷりとは言えません。
それどころか粗悪な原材料(動物の死骸など)を使っている可能性もあるので、十分に注意してください。
主原料に使われるお肉の種類によって特徴が異なります。例えば、食いつきが不安な犬には「チキン」、ダイエットをさせたい犬には「ラム肉」など。
ワンちゃんの必要に応じて、主原料のお肉を変えてみるのもオススメです!
トウモロコシや小麦が主原料のドッグフードはNG

ドラッグストアやホームセンターのドッグフードによく見られるのが、トウモロコシや小麦などの穀物を主原料にしている商品です。
穀物はお肉よりもコストが低く入手しやすいですが、犬にとってはデメリットだらけなんです!
- アレルギー
- 下痢、軟便
- 目やに、涙やけ など
実はこうした症状も、ドッグフードの穀物が原因になっていることも多いんですね。
例えば、先ほども書いたように、犬のカラダはお肉を消化しやすいつくりになっています。
穀物を毎日たくさん摂取することで、胃腸に負担がかかり下痢や軟便になってしまうんですね。
- 牛肉(34%)
- 乳製品(17%)
- チキン(15%)
- 小麦(13%)
- 大豆(6%)
※()内の数字はドイツの大学で行われた調査におけるアレルギー発症割合
また、穀物はアレルギーになりやすい食材としても知られています。
※アレルギーは一度発症してしまうと治らないばかりか、今後与えられるドッグフードも限られてきます
ドッグフードの主原料に穀物が使用されるのは、あくまでお肉よりもコストが低いためです。
決して栄養たっぷりというわけではないので、穀物メインのドッグフードは避けるのが無難です。


ドッグフードの成分表の見方と理想的な数値

続いてチェックするのは“成分表”です。「なんだか難しそうな数字がズラーっと並んでいて、よく分からない!」と思ってしまいますよね。
でも、成分表もいくつかポイントを押さえれば、ハズレのドッグフードを選ぶ可能性はウンと下がります!
というわけで、ここからは成分表の見方や各項目の理想的な数値を紹介します!
成分表の項目は4つだけ見ればOK!
粗タンパク質 | 28% |
脂質 | 12% |
粗繊維 | 3% |
粗灰分 | 8% |
水分 | 8% |
参照:モグワンドッグフードの成分値
ドッグフードの成分表を見るときは、上の黄色部分の4つの項目をみればOKです!
※水分の項目は、ドッグフードの横に水を置いておけば良いので無視してOK
しかも、タンパク質・脂質・繊維・灰分の4つの数値で、「栄養のあるドッグフードかどうか」もある程度分かるんです!
ちなみに、粗タンパク質の「粗」は「大体」という意味です。
例えば、粗タンパク質には純粋なタンパク質だけでなく、アミノ酸や核酸なども含まれているんですね。
また、「○○%以上」というのは「輸送状況や季節を考慮しても、最低でもその数値は含まれている」という目安です。


粗タンパク質25%以上は栄養たっぷり!

タンパク質は犬にとって最も必要な栄養素の1つ。血液から被毛までカラダ全体をつくる栄養素です。
十分なタンパク質の目安は「粗タンパク質25%以上」です。
もちろんドッグフードごとの吸収率によって取り込まれる栄養価は異なりますが、25%以上入っていればタンパク質不足になることはないでしょう。
タンパク質不足は「毛並み・毛艶がわるい」といった悩みも引き起こすので、慎重に選びましょう!
主原料が穀物(植物性タンパク質)なら、いくら粗タンパク質の数値が大きくてもあまり意味がありません。
粗脂肪は体重に合わせてチェックしよう!

脂肪は犬にとって大切なエネルギー源となります。
また、脂質の量は体重を左右する部分なので、体型に応じて脂肪の量を基準にドッグフードを選ぶのも良いでしょう。
(筆者も愛犬の体重に応じて、以下を目安にフードを変えています)
体型 | 粗脂肪 | カロリー |
標準体型 | 12~18% | ー |
痩せ気味 | 15%以上 | 350kcal前後 |
肥満気味 | 12%以下 | 330kcal前後 |
粗繊維は便通を良くしてくれる!
繊維質は犬にとってほとんど栄養源にならず、消化されずにそのままウンチとして出てきます。
ただし、腸内の老廃物を絡めとってくれるので、便通を良くしてくれるというメリットもあります。
逆に、摂りすぎは便秘などにつながるため、多すぎず少なすぎずが大切です。粗繊維3~6%のものを選ぶようにしましょう。
粗灰分は多すぎず少なすぎず!
灰分は体の調子を整える“ミネラル”のことを指します(カルシムやナトリウムなど)
ミネラルに関しては、ドッグフードごとでもそこまでバラつきはありません。
健康なワンちゃんであれば、粗灰分5~10%のものを選んでおけば問題ないでしょう。
(まとめ)ドッグフードの成分表の数値の目安
ここまでに紹介した各項目の数値をまとめておきます。
体重などによって目安は変わってきますが、健康なワンちゃんは以下の数値を目安にしてみてくださいね。
粗タンパク質 | 25%以上 |
粗脂肪 | 12~18% |
粗灰分 | 5~10% |
粗繊維 | 3~6% |
みんなのドッグフード選びの基準
最後に、他の飼い主さんたちの“ドッグフード選びの基準”をいくつか紹介したいと思います。
みんなはどんな基準でドッグフードを選んでいるのか、ぜひコチラも参考にしてください!
我が家は関節サポート成分の多いフードを与えています。室内小型犬は骨が弱いですし、特に飼育しているのが骨折しやすい犬種でもあるからです。
私が選ぶときに注意しているのは、危険な添加物が含まれていないかどうかです。
BHA,BHT不使用。エトキシキン不使用。ビートパルプ不使用。原材料の1番目、2番目に肉や魚が記載されていること。
いくつか試して一番食いつきが良いものを与えています。愛犬のカラダに良く、美味しいものをあげるということはとても楽しく、ワンコもとても楽しみにしている貴重で嬉しい時間でなくてはいけません。
フードジプシー(※悩みすぎてどのドッグフードを選んでいいか分からなくなること)にならないためには、良いと思ったフードをあげれば良いです。
これもよさそうだなと思ったら、ローテーションしても良いでしょう。そうしているうちに、「これはもういいや」「これはもっと続けたいな」とかってなっていきます。
愛犬に聞くのが一番(笑)ことあるごとにショップに立ち寄って、サンプルを集め、食いつきも確認して決めました。
我が家は「アランズナチュラルドッグフード」を与えています。理由は、原産国が明確、人工添加物は一切使わず、天然添加物であること、ラム肉55%で肉メインで製造していること、です。
こんなドッグフードを選んで失敗した!みんなの失敗談
ダイエット中なので1歳あたりから「ヒルズ サイエンスダイエット」のライトを与えています。
前からエサを喜んで食べるほうではなかったのですが、最近はさらに食いつきが悪くなってきました。カロリーが低いものはやっぱり物足りないのかな?
これまでホームセンターの安いドッグフードを与えていましたが、添加物や保存料などがたくさん入っていると聞いてヤメました。実際、鳥の毛が入っていたこともあったなど、身近でも耳にしたことがあります。
動物病院で「ロイヤルカナン スキンケア」をすすめられて与えていましたが、途中から原因不明の肝機能障害になり、ロイヤルカナン肝臓サポート⇒腎臓サポート等、ずっとロイヤルカナンの療法食でした。
今、振り返りネットでユーカヌバやロイヤルカナンは発がん性物質が含まれ良くないことを知りました。
病院とメーカーが癒着していることを知っていれば・・・と思うと悔しくてたまりません。
こんなドッグフードを選んでよかった!みんなの成功談
6歳の子の耳の汚れがとても気になってフードを考え始めました。てっきり体質だと思い込んでいたのですが、フードを変えてまったく耳の汚れはなくなりました。
今のフードの良い点は、良質な穀物のみを使用し、カロリーも控えめなので選びました。体臭や耳の汚れは激減しました。
うちのワンコは脂質をあまり取ってはいけないので、フード選びも大変でした。ついこの間まで療法食を与えていましたが、酸化防止剤や保存料が気になり、フードを変更しました。
新しいフードは無添加なので賞味期限が早いのですが、他のフードよりは安心かなと思っています。
今のところウンチの状態も良く、毛艶もいいので続けてみます。
うちは以前「アカナ」や「オリジン」を与えていましたが、毛艶はすごく良くなりましたよ。
やはり良い食材を使用したフードを選ぶべきです。おのずと価格も上がりますが!
100%無添加のドッグフードに変えてからは、飼い主としてもやっぱり安心します。
ドッグフードによる体調不良などの心配もなく、毎日健康でいてくれるなら、多少値段が高くても良いと思うようになりました。
いかがだったでしょうか?ドッグフード選びの基準も飼い主さんにとって様々ですが、「愛犬の健康に良いものを」というのは皆さん同じようです。
今ではドッグフードも無数に種類がありますが、危険な添加物が使用されておらず、成分値も目安の範囲内であれば、
- 太り気味の子は低カロリーにする
- 少食の子には給与量が少なく、栄養価の高いものを選ぶ
など、ドッグフードごとの特徴から選んであげるのが良いと思います。
健康で元気なワンちゃんには、今後のアレルギーや病気対策もかねて、100%無添加の人気ドッグフードを選んであげると安心ですね!