犬種別にドッグフードを変える必要はあるの?|全犬種対応との違いやメリット・デメリットを解説

犬の集合写真

「全犬種向けと犬種別のドッグフード…どっちが良いのか分からない」「うちの子の健康に良いのはどっちなの?」

あなたもこんな風に疑問に思ったことはありませんか?今ではドッグフードも数えきれないほどの種類があって、本当に悩んでしまいますよね…。

そんな飼い主さんに向けて、今回は全犬種対応と犬種別ドッグフードの違いについてまとめています!メリット・デメリットを比較し、ペット業界の裏事情なども交えて解説していきますね。

【結論】どっちを選べばいいの?

犬を抱っこする獣医さんの画像

さっそく結論からいうと、全犬種対応でも犬種別でもどちらでもかまいません!

ここだけの話、どちらも中身はそれほど変わらないんですね。

全犬種対応だと「犬種ごとに必要な栄養素が摂れないのでは?」と心配になるかもしれませんが、全犬種対応フードでも十分に栄養は摂れます。

むしろ、高級なプレミアムドッグフードの多くが“全犬種・全年齢対応”ということからも分かるように、全犬種向けのフードのほうが栄養価は高いケースが多いんです!

ダメを手で作る看護師の画像

また、犬種別のフードが本当にその犬種にあった栄養素を配合しているかというと決してそうではありません(詳しくは後述)

ちなみに、私は愛犬にずっと全犬種対応のプレミアムドッグフードを与えています。

やっぱり100%無添加で栄養価の高いものは、「ドッグフードで体調を崩すことがない」という安心感がありますよ。

一番大切なのは原材料をチェックすること!

野菜の画像

全犬種対応と犬種別どちらを選ぶにせよ、まずは栄養価が高く、安全なドッグフードに絞ること!

そのうえで食べやすい粒の大きさや、食いつきの良いものなどに決めるのが良いと思います。

犬イエロー
全犬種対応と犬種別のどっちにするかよりも、栄養価が高いものを選ぶことが大切よ
犬レッド
やっぱり中身が一番大事!これだけはお忘れなく!

【全犬種対応VS犬種別】みんなの意見・口コミ

イエスとノーの女性の画像

ここからは、実際にそれぞれのドッグフードを利用している飼い主さんたちの口コミを紹介していきます。

それぞれ全く違う意見なのですが、どちらも正しく聞こえてしまうのが本当に不思議です…。

全犬種対応ドッグフードの口コミ

メーカーによって「関節に良い」とか「小型犬用に毛質が~」と能書きがありますが、いわゆるプレミアムドッグフードには1種類しか存在しません。

不思議だと思いませんか?関節に良いなら、その原材料をすべてのフードに入れれば良いんです。

シリーズ分けされたフードは日本人のブランド好きにつけこんだ、メーカーの販売戦略にすぎません。

「犬種ごとの栄養素に配慮している」というのは表向きのうたい文句で、売り場の多くの面積を占めたいがために、たくさんのラインナップをそろえるメーカーもあるそうです。

事実、優良なナチュラルフードメーカーには、小型犬用や大型犬用って無いんですよね…。

全犬種向けの総合栄養食のドッグフードを与えていれば、わざわざ犬種別のドッグフードを与える必要はありません。

犬種別ドッグフードが開発・販売されるのには、メーカー側の切実な事情があるのです。

全犬種向けのフードを使っている方の多くは、「メーカーの販売戦略にだまされたくない!」という意見です。

ちなみに、実際にこうしたペットフードの裏事情があるのかどうかと言うと・・・あります。

ほとんどの動物病院が「ヒルズ」や「ロイヤルカナン」などの銘柄しか置いていないというのも分かりやすい例だと思います。

犬種別ドッグフードの口コミ

犬種別ドッグフードは病気の対応だけではありません。例えば、マルチーズなどは美しい毛並みを保つことが大切です。

そのため、艶やかな白い毛並みを維持するために必要な油分が含まれています。

小型犬に大粒のドッグフードを与えてしまうと食べにくくストレスになり、場合によっては喉を詰まらせてしまう恐れも。

また、小型犬は体重あたりの必要カロリーが多いため、大型犬に小型犬用のフードを与えると栄養過多になってしまいます。

ダックスフンドを飼っていますが、ダックス用のドッグフードには関節成分が多く入っていて、肥満にならないようカロリーも抑えられています。

犬種別ドッグフードを与えている方たちに多かったのは、「その犬種に合った栄養バランスになっているから」という意見でした。

しかし、筆者個人の意見としては、「その犬種に合った栄養バランスを本当に実現しているフードはほとんどない」と思います。

むしろ、犬種別に特化したせいで、全体の栄養価が下がっているフードが多い印象を持っています。

例)コーギー用ドッグフードの場合…

肥満防止のために低カロリーに抑えられているが、あくまで見た目の数字だけ。

実際は、カロリーの高いお肉を減らして、カロリーの低い穀物でかさ増ししている。

どっちがオススメ?各メーカーの主張

会議をしている男女の画像

実際にドッグフードを作っている各メーカーはどのような考えを持っているのでしょうか?

それぞれのメーカーのホームページで多かった意見を要約してみたので、一度サッと目を通してみてください。

全犬種向けドッグフードメーカーの主張

狩猟生活を送っていたオオカミや犬は、みんな同じ肉を毎日食べていた。

犬ごとの必要とする栄養素は変わらず、年齢に応じて食べる量を調節していた。

だから、犬種別でドッグフードを分ける必要はなく、食べる量を調節すればOK。

犬種別ドッグフードメーカーの主張

犬種ごとに身体的な特徴や、かかりやすい病気がある。

ドッグフードでその弱点をカバーすることで、より健康的な生活を送ることができる。

…どちらも正しいように聞こえて困っちゃいますよね。しかも、この論争は業界内でもまだ決着がついていません。

しかしながら、私自身は全犬種対応のドッグフードを選ぶことにしました。きっかけは以下に紹介する2つの意見を目にしたことでした。

プレミアムドッグフードを販売している実績あるメーカーなら、犬に必要な栄養素は熟知しているはずです。

もし、犬種ごとに必要な栄養素が大きく異なるのであれば、犬種別のドッグフードを作って対応しているでしょう。

それでも全犬種向けのフードを作り続けるということは、それがベストだと判断しているからに他なりません。

犬種別や年齢別のドッグフードを選ぶと、ハズレを引く可能性が高くなる。

犬も歳をとれば、食べる量はどんどん少なくなります。1種類のドッグフードだけを販売していると、その子が食べているフードは相対的に売り上げが落ちることになりますよね?

そこでお肉を減らして穀物でカバーした「低カロリーのシニア用」を販売すれば、食べる量を減らさずにシニア犬からも利益が確保できます。

これが“シニア用ドッグフードの始まり”だと言われています。

こういった意見はよく耳にしますし、インターネット上でもたくさん目にします。

私自身はこうした意見に触れて、「犬種別ドッグフードを買うことで、メーカー戦略に乗っかってしまうのはイヤだ」「売り上げやフードの見た目よりも、フードの中身を重視した全犬種対応のドッグフードのほうが安心できると感じました。

私と同じように「値段や知名度はさておき、ドッグフードは愛犬の健康になるものを最優先で選びたい」という方には全犬種対応ドッグフードが合っていると思いますよ。

 

全犬種対応と犬種別の違いを徹底比較!

○×の女性の画像

最後に、全犬種向けと犬種別ドッグフードのメリット・デメリットをまとめます。

それぞれの特徴を比較することで、どちらがうちの子にピッタリなのかが見えてくると思いますよ!

全犬種対応ドッグフードのメリット・デメリット

メリット デメリット

栄養価が高い

信頼できるメーカーが多い

 

値段がやや高い

ドッグフードの選択肢が少ない

粒の大きさが合わないかも

全犬種向けのドッグフードは犬種別に特化していない分、総合的に栄養が摂れるようになっています。

また、メーカーの売り場を独占しようという意図も弱いため、原材料でも信頼できるケースが多いんですね!

ただし、極端に口が小さい子などは粒の大きさが合わない可能性もあります(一応小粒や大粒などは選べるものがほとんどです)

「愛犬にはできるだけ健康に良いものを食べさせてあげたい」という方には、全犬種向けのフードがオススメです!

犬種別ドッグフードのメリット・デメリット

メリット デメリット

ドッグフードの種類が豊富

粒の大きさに配慮されている

栄養価の低いフードを選んでしまう

メーカー戦略に引っかかってしまう

犬種別ドッグフードなら、粒の大きさもその犬種に合わせてあるので、「せっかく買ったのに食べづらそう…」という心配もないでしょう。

ただし、先ほども書いたように栄養価が低いフードなども多く見受けられるので、「原材料や成分表から良質なドッグフードを見抜く自信がない」という方には不向きかもしれませんね。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は全犬種向けと犬種別ドッグフードの違いについて紹介しました。

どちらを選ぶにせよ、もし気になるフードがあったら、まずは“原材料をしっかりチェックすること”が大切です!

  • 主原料はお肉かどうか(×穀物)
  • 不必要な添加物は使われていないか
  • かさ増しの穀物は入っていないか

上記の3つをチェックしておけば、最低限“愛犬の健康のためになるドッグフード”を選ぶことができるはずです。

ドッグフード選びで一番大切なのは、栄養価や安全性の高さ、そして食いつきです。

どれだけ犬種別に特化した成分が配合されていても、栄養価が低く、添加物がたっぷり使われているフードは与えるべきではありません。

また、どれだけ栄養価が高くても食べてくれないと意味がありませんよね。

ドッグフードに書かれたうたい文句などには惑わされずに、しっかり自分の目で見抜いて、納得できるものを選んであげてくださいね!

 

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