
うちの子はウンチの通常パターンが下痢や軟便だ。動物病院で診てもらっても「病気ではないし、この子は生まれつき腸が弱いのかもしれない」と言われるだけ。
そうは言われても、愛犬のうんちを見るたび不安になるし可愛そうに思う。なんとかしてあげたいんだけど…どうすればいいか分からない。
そんなあなたに向けて、今回はお腹が弱い犬におすすめのドッグフードを紹介します。今後与えるドッグフードの選択肢の1つとして参考にしていただけると幸いです。
この記事の目次
お腹が弱い犬には通用しない?犬の下痢・軟便の原因

一般的に犬が下痢をする原因というのは
- 病気の前兆
- お腹が冷えた
- ストレス(お留守番が長いなど)
- ドッグフードの切り替え時
と言われています。おそらくあなたもこの記事にたどり着くまでにこうした情報を目にしてきたはずです。
しかし、これらの下痢の原因というのはあくまで一時的なもので、生まれつきお腹が弱く下痢をしやすい子には当てはまりません。
たとえお腹が冷えないように対策をしても、たとえお留守番を短くしても、きっとあなたの愛犬の下痢や軟便は治らないと思うんです。

実は、これを書いている私も生まれつき胃腸が弱いタイプです。毎食後にビオフェルミンを飲まないと、ただでさえ痩せ型なのに、すぐにお腹を下して体重が減ってしまいます。
毎日の食事にもできるだけ消化の良いものを取り入れ、食後にはしっかり腸内環境を整える成分を補ってなんとか健康を保っています。毎日腸内の善玉菌の数を必死にキープしているイメージです。
だから、生まれつき腸の弱い犬の気持ちもすごく分かるんです。ただし、私は自分で自分の胃腸をコントロールできますが、犬は自分でコントロールできません。
お腹が弱い犬のドッグフードの選び方

お腹が弱い子の食事も、胃腸の弱いヒトの下痢対策と基本的には変わりません。まずは消化の良い食材を食べること!胃腸に負担をかけない食事で、下痢や軟便がこれ以上ひどくならないようにすることが大切です。
次に、腸内環境を整える成分をたくさん摂って、腸の消化・吸収能力をサポートしていくこと!
いくら消化の良いものを食べても、それを吸収する力がなければ下痢や軟便は改善しません。しっかりと腸の消化吸収能力も育てていく必要があります。

消化の良い原材料を使用しているものを選ぶ

犬にとって最も消化が良い食材は動物のお肉(生肉)です。オオカミを祖先に持つ犬は、元々は肉食動物です。捕まえた草食動物のお腹のなかにある穀物なども栄養源としていましたが、あくまでメインはお肉です。
ドッグフードでも主原料にしっかりお肉(生肉)を使用しているものを選ぶのが理想です。人間でも食べられる食材を使用している「ヒューマングレード」という表記があれば言うことなしです。
逆に、犬にとって消化が悪い原材料の代表格は人工添加物や粗悪なお肉です。これらは消化・吸収を妨げるだけでなく、犬の健康を害する危険もあります。

例えば、ホームセンターなどに売っている格安ドッグフードには「チキンエキス」「チキンミール」「チキン副産物」といった原材料が見受けられますが、これらはチキンのお肉ではない可能性大です。
その多くはくちばし・内臓・羽根などの廃棄されるような部分をミキサーしたものです。無論、こうした食材の消化が悪いのは言うまでもありません。
着色料や保存料などの添加物も消化が悪いことで知られています。添加物というのは色鮮やかにすることで美味しそうに見せたり、賞味期限を延ばすために使用されますが、いずれも「購入する飼い主さんの気を引くため」の理由で、犬の健康とは一切関係ありません。

犬の腸内環境を整える成分を配合しているものを選ぶ
いくら消化の良いものを与えても、それを腸で消化・吸収する能力がなければ下痢や軟便は治りません。そのため、普段のドッグフードから腸内環境を育てる成分も摂り入れなければいけません。
代表的な腸内環境サポート成分である乳酸菌とオリゴ糖、最低限この2つが含まれているドッグフードを選びたいところです。
腸内環境を超カンタンに図解で解説!

愛犬の腸を強くするため、まずは腸内環境について簡単におさらいしておきましょう。
- 善玉菌…腸の動きが活発にし、有害物質を便とともに排出してくれる菌
- 悪玉菌…有害な作用を及ぼす菌
- 日和見菌…善玉菌が多いときはおとなしいが、悪玉菌が増えると悪玉菌の作用に加担する菌
腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類が存在します。そして、これら腸内細菌の総量は大体一定です。例えば、昨日が100兆個だったら明日も100兆個、1年後も100兆個です。
問題は3種類の菌の割合です。善玉菌が増えれば悪玉菌の繁殖は抑えられ、栄養も吸収されるようになると言われています。逆に、悪玉菌が優勢になると、消化・吸収能力は落ちていきます。
つまり、生まれつき腸が弱い犬は、いかに外部から善玉菌を取り込んで善玉菌優勢の環境を作れるかが大事ということです!
乳酸菌の働き

ヨーグルトでおなじみの乳酸菌は善玉菌の一種です。もともと腸内に住む乳酸菌やビフィズス菌を増やし、善玉菌有利の腸内環境を作ってくれます。
また、腸の運動を促進して、悪玉菌の増殖を抑制してくれることも分かっています。
オリゴ糖の働き
オリゴ糖はいわば善玉菌のエサです。いくら乳酸菌を摂り込んでも、乳酸菌のエサがなければその働きも発揮できないので、乳酸菌と同時に乳酸菌のエサも一緒に摂り込んであげることが大切です。
【超重要】乳酸菌はすぐに死滅する

本気で愛犬の腸内環境を改善したいと思うなら、これだけは覚えておいてください。通常の乳酸菌は酸に弱く、腸内にたどり着く前にそのほとんどが胃酸により死滅してしまいます。
例えば、市販のヨーグルトで「乳酸菌〇億個配合」とアピールしていたとしても、実際はそのほとんどが腸に届く前に死んでいる…なんてこともあるみたいです。
つまり、生きたまま腸内に届くような乳酸菌を配合しているか。そうした乳酸菌の種類もドッグフード選びでは重要になってくるんです。

さらにもう1つ。仮に乳酸菌が腸内まで届いたとしても、乳酸菌が腸内で生きられるのはせいぜい1週間程度と言われています。つまり、一時的に乳酸菌をいっぱい摂っても何の意味もなく、日常的に乳酸菌を摂り入れることがものすごく大事なんです。
犬用の乳酸菌サプリなどを1袋買い与えて満足する飼い主さんもいますが、サプリも継続しないと意味がありません。とはいえ、サプリを毎食プラスするのは手間がかかるし、お金も余計にかかりますよね。
だから、お腹の弱い子には乳酸菌配合のドッグフードがオススメなんです。ドッグフードなら食事をとる過程で乳酸菌も毎日摂ることができます。

腸内環境を育てる!お腹が弱い犬におすすめのドッグフード

それでは最後に、お腹や腸が弱い犬におすすめのドッグフードを紹介します。その名も「アイディッシュ-iDish-」です。
主原料には良質な生肉(鶏・魚・豚レバー)を使用していて、原材料はすべて人間でも食べられる食材(ヒューマングレード)かつ無添加です。栄養価と安全性は国産ドッグフードのなかで断トツだと思います。
また、アイディッシュには「消化の良い食材を与えるだけでなく、その食材をしっかり吸収する根本的なチカラも取り戻す」というコンセプトがあり、ドッグフードでは珍しく2種類の乳酸菌と3種類のオリゴ糖が配合されています。
- 有胞子乳酸菌…生きたまま腸に届く乳酸菌
- エントロコッカスフェカリス菌…ヨーグルトに含まれる乳酸菌
- ガラクトオリゴ糖…母乳に含まれるオリゴ糖(ヤクルト製薬)
- イソマルオリゴ糖…野菜由来のオリゴ糖
- フラクトオリゴ糖…果物に含まれるオリゴ糖
「元気な善玉菌をとにかく体内に増やすこと」が腸内環境を良好に保つために大切だと書きましたが、まさにそれを実現してくれるドッグフードとなっています。
サプリメントならこれだけの種類が配合されていても驚きませんが、これ、毎日食べるドッグフードですからね?


ちなみに、うちのマルプーにもお試しでアイディッシュを買ってあげたのですが、粒の固さがカリカリというより、やや“しなしな”だったのがすごく印象的でした。
これはお腹に入った瞬間に消化・吸収しやすいようわざとそう作られているというのを聞いて、感心しました。“腸活ドッグフード”とうたうだけのことはあります。

「試食会では98%が食べた」「お客様満足度94.6%」「86%の全国の獣医師が推奨」と実績も十分。無添加の安全なドッグフードを与えながら、同時に愛犬の腸内環境もサポートしていきたいと考える人にはピッタリのドッグフードです。
残念ながら、徹底した品質管理のためペットショップなどでの店頭販売はありませんが、公式サイトは親切設計になっているのでご安心を。
乳酸菌やオリゴ糖を配合しているドッグフードも探せば他にたくさんあります。しかし、同時に高タンパク・無添加・ヒューマングレードを満たしているものとなると、その数は激減します。
アイディッシュなら毎日の食事から乳酸菌やオリゴ糖が摂れるので、善玉菌有利の腸内環境を保つのに一役買ってくれるはずです。愛犬の下痢や軟便をなんとかしたいときにはオススメですよ!