

「サイエンスダイエット『プロ』が良いって聞いたけど、実際はどうなの?」「添加物の危険性やみんなの口コミが知りたい!」
そんな飼い主さんに向けて、今回は『サイエンスダイエット【プロ】』の原材料や成分を本音で評価してみました。
実際に使っている飼い主さんの口コミや評判とともに、メリットやデメリットなども見ていきたいと思います。
「買おうかどうか迷っている」という方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
サイエンスダイエット・プロの基本情報

出典:Amazon.co.jp
参考価格 | 3847円(3.3kg) |
1kgあたりの価格 | 約1165円 |
販売会社 | 日本ヒルズ・コルゲート |
生産国 | アメリカ |
粗悪な原材料 | チキンエキス、動物性油脂など |
酸化防止剤 | 危険性ナシ |
着色料 | ナシ |
販売場所 | 店頭販売、Amazon、楽天など |
評価 | Cクラス |
※価格は2019/6/6時点のAmazonを参照
日本国内でも知名度の高いヒルズの「サイエンスダイエット」。そのなかでも『プロ』シリーズは、
ペットのスペシャリストにより特別に開発され、ペットのプロフェッショナルにも愛用されているペットフード
とのこと。1kgあたりの価格は決して安くありませんが、果たしてその中身は実際どうなんでしょうか?
なお、普通のサイエンスダイエットと『プロ』の違いですが、シリーズを通して『プロ』のほうがお肉の使用量が多く高タンパクとなっています。
そのほかに大きな違いは見られませんが、栄養価は『プロ』のほうが高いと予想できます。
サイエンスダイエット・プロの原材料、成分の安全性を評価

それでは、サイエンスダイエット・プロの原材料と成分を見ていきましょう。
今回はプロシリーズ「健康ガード『体重管理』1~6歳チキン成犬用」を例に、詳しく分析していきたいと思います。
※以下、好ましくない原材料は赤文字にしています

原材料を見たところ、「うーん、ちょっとなぁ…」というのが正直な感想です。
「これがベストなドッグフードか?」と言われると「いやいや、絶対にそれはない!」というレベルです。その理由をこれから簡単に解説していきます。
【1】チキンエキスの中身が不明

原材料のチキンエキスという曖昧な表記が気になりました。きっとあなたも「○○エキスは危険だ」というのは耳にしたことがあると思います。
普通、使用している食材に自信があるフードでは「チキン生肉(宮崎産)」というように表記されます。そのほうがメーカーにとってもアピールになるし、私たち消費者にとっても産地が分かるぶん親切です。
でも、チキンエキスって…「チキンのどの部分をどのように加工したものなのか」全く分かりませんよね?少なくとも、原材料に自信があるならこのような曖昧な表記はしないはずです。
チキンエキスの本当の中身を私たちが知ることはできませんが、これでは「死んだ鶏の内臓やクチバシをミキサーしたものかもしれない」と疑われても仕方がありません。
【2】動物性油脂はさすがにダメ

原材料にある「動物性油脂」は絶対に避けたい原材料です。一般的に動物性油脂はバターやラードなどを指しますが、ドッグフードでは違います。
例えば、ドッグフードの「動物性油脂」はレストランなどで使われた食用の廃棄油などの可能性があります。
また、安楽死・事故死した動物の肉や内臓を混ぜ合わせたもの(ミートミール)から、脂肪分を抜き出したものも「動物性油脂」と表記されます。
ただ1つ言えることは、動物性油脂は良質なドッグフードでは絶対に使われません。なんなら「動物性油脂は不使用」と但し書きが入るレベルです。
なお、「動物性油脂」はおもに食いつきを良くするために使われるのですが、使用しているドッグフードはいずれも粒がベタつき、鼻を突くような匂いがします。
良質なドッグフードでは「ラム肉精製油」「チキン精製油」などと表記されます
【3】アレルギー性の高い『穀物』が多い

サイエンスダイエット・プロには小麦やトウモロコシといった穀物も使用されています。
小麦やトウモロコシは消化が悪いだけでなく、グルテンによる穀物アレルギーを引き起こしやすい原材料でもあります。
今では「小麦・トウモロコシは不使用」とわざわざ但し書きをするメーカーも多いくらいなのですが…。
それなのになぜサイエンスダイエット・プロは小麦やトウモロコシを使っているのか?答えは間違いなく原価が安いからでしょう。
お肉よりも穀物のほうがコストは安く済むし、ましてやサイエンスダイエット・プロの原産国はアメリカ。小麦やトウモロコシの生産大国です。
国産ドッグフードでよく「お米」が使われるのと同じだと思います。

サイエンスダイエット・プロの成分を評価
粗タンパク質 | 25.0%以上 |
粗脂肪 | 9.0%以上 |
粗繊維 | 13.3.%以下 |
粗灰分 | 8.5%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カロリー | 約381kcal/100g |
成分値をチェックしてみると、「粗タンパク質25.0%」と高タンパクなので、犬に必要な『動物性タンパク質』はしっかり摂れそうです。
また、体重管理用ということで「粗脂肪9.0%」と脂質は抑えられていますが、カロリーは普通に高いですね(約381kcal/100g)。
で…「繊維質13.3%」ってさすがに多すぎませんか?
繊維質は便通を良くしてくれる基準にもなるのですが、普通はせいぜい3~6%くらいですよ。
基本的に食物繊維というのは消化されません。消化されないからこそ、腸の汚れや老廃物を絡めとって便通を良くしてくれるんですね。
さすがに「粗繊維13.3%」もあると逆効果なのでは…これではうんちが増えたり軟便になってもおかしくないと思います。
サイエンスダイエット・プロの口コミ、評判

実際にサイエンスダイエット・プロを利用している飼い主さんのリアルな口コミもまとめてみました。まずは良い口コミから見ていきましょう。
もう5年以上、サイエンスダイエットユーザーです。
過去にもいろいろ試してみましたが、一番食べっぷりがよかったです。
2代目が少し体の弱い子で医師に勧められて購入しました。
最初はほとんど食べなかったのですが、今ではよく食べています。毛の艶もツヤツヤになりました。
よく食べてくれる。安心して与えている。
お腹の調子も良く、涙やけもマシです。
このフードは満腹感を得られるようで満足しています。排便の量も多く、デトックス効果も実感できます。
良い口コミのなかで多かったのは「食いつきが良かった」「毛艶が良くなった」「獣医さんオススメだから安心」という声でした。
ただし、1つ気になった口コミがありました。「排便の量が多く、デトックス効果も実感できます」
これはちょっと注意が必要です。その理由はこのあとの悪い口コミ・評判で解説します。
サイエンスダイエット・プロの悪い口コミ・評判

原材料を見て安心だと思ったけれど、思った以上に油っぽくて匂いがきついです。
そのせいか?かどうかは分かりませんが、目やにが少し増えたので、うちの子は元のフードに戻しました。
「動物性油脂」が使われているので、粒のべたつきや匂いは覚悟しておいたほうが良いでしょう。
⇒無臭!べたつきなし!私が実際に食べて1番美味しかったフードのレビュー記事はコチラ
正直言って、ヒルズはうちのわんこには食べさせたくないですね。
アイムスも動物実験で問題になったことがあり、サイエンスダイエットも最近リコール騒ぎがあったばかりですし…
なぜ、どの動物病院にもヒルズやロイヤルカナンしか置いていないのかも引っかかります。
サイエンスダイエットを手掛ける「ヒルズ」は、過去に何度もリコールを起こしています。
最近では2109年3月にもヒルズ・プリスクリプションダイエットで「ビタミンD過剰」による自主回収が行われました。
製造工程で鳥のあんまり使わない部分とかを入れてるって聞いたことがあります(足とかくちばしとか)
値段は普通ですが、プロじゃないほうのサイエンスダイエットと結構値段が違ってるのですが、中身がほぼ一緒という価格設定…
残念。アレルギーを誘発。
あげていましたが、すぐに飽きて食べなくなりました。仕方がないのでミルクをかけて、カボチャやサツマイモなどもあげました。
ドッグフードだけあげると、胃酸が出すぎてよく吐いていました。
うんちの回数が多くなったので、他のフードと混ぜて食べさせています。
うんちの回数が増えました。今まで2~3回だったので、4~5回に。ダイエットフードってそういう仕様なんですかね…?
案の定、口コミには「うんちの回数が多くなった」という声がたくさん見られました。そりゃそうです、あの繊維質の数値は普通ではありません。
原材料にはうんちを固める作用がある「ビートパルプ」も使用されていますし、無理矢理ウンチを出させて「体重管理ができている」と錯覚させようとしているのでは…?
「排便の量が多く、デトックス効果も実感できます」という口コミも、メーカーの思うツボのような気がしてなりません。
まとめ
今回はサイエンスダイエット・プロの原材料や成分を評価しました。
個人的には、今後もサイエンスダイエットを買うことはないと思います。この原材料に1kg1000円以上も払うのなら、他のプレミアムドッグフードのほうが安心です。
中身がよく分からない「チキンエキス」「動物性油脂」を毎日愛犬に与えるのって怖くないですか?
「私たちが毎日安心して与えられるドッグフード」というのも、ドッグフード選びの1つの基準になると思います。
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