
「ドッグフードの鹿肉と羊肉の違いが分からない」「うちの子に合っているのはどっち?」
この記事はそんな悩みを持つ飼い主さんに向けて書いています。
鹿肉と羊肉には大きな違いがあり、適している犬もまったく違います。
この記事を読めば、愛犬には鹿肉と羊肉のどちらが合っているのかがハッキリ分かるようになっています。
この記事の目次
ひと目で分かる鹿肉と羊肉の比較表!
鹿肉 | 羊肉 | |
タンパク質 | 22g | 18g |
脂質 | 1.5g | 16g |
カロリー | 109kcal | 198kcal |
メリット | ダイエットに◎ | 毛並み・毛艶に◎ |
デメリット | 値段が高い | 好き嫌いが分かれる |
※数値は100gあたり
詳しくは以下で解説します。この段階では、
- 鹿肉はダイエットに良い
- ラム肉は毛並み・毛艶に良い
といったイメージを持っておくと、以下の内容もすんなり頭に入ってくると思います。
鹿肉ドッグフードの特徴と効果

鹿肉は別名ベニソンとも呼ばれます。
ドッグフードといえば「チキン」「ラム」が有名なので、「鹿肉」に馴染みがないのも仕方がありません。
しかし、鹿肉も犬にとって多くのメリットがあるんです。
鹿肉ドッグフードのメリット
- 低カロリー・低脂質
- アレルギーになりにくい
- シニア犬・老犬に最適
鹿肉はお肉のなかでも極めて低脂質・低カロリーです。以下の表をご覧ください。
鹿肉 | ラム肉 | チキン | |
タンパク質 | 22g | 18g | 25g |
脂質 | 1.5g | 16g | 13g |
カロリー | 109kcal | 198kcal | 229kcal |
100gあたりの脂質・カロリーの低さはラム肉やチキンとは比べ物になりません。
そのため、愛犬のダイエット目的で鹿肉ドッグフードを購入する人もたくさんいます。
短期間で愛犬を痩せさせたいなら、まず最初に試すべきは鹿肉ドッグフードです。

また、鹿肉はアレルギーになりにくいことでも知られています。
その理由は2つ。
1つ目はそもそも犬は鹿肉をあまり食べることがないからです。
アレルギーはずっと同じものを食べ続けて、体の許容量をオーバーした時に発症します。
ところが、昔から犬には鹿肉を食べる習慣がないので、免疫機能が反応しづらくアレルギーが起きにくいんですね。
2つ目の理由は、鹿肉に添加物が使われていないからです。
ドッグフードに使われる鹿は、基本的に“野生の鹿”です。
チキンや牛のような家畜には太らせるためのホルモン剤や添加物が使用されますが、野生の鹿には使用されません。
つまり、化学物質によるアレルギーのリスクもそれだけ低いということです。

最後に、鹿肉には「セリン」という成分が含まれています。
セリンには老化の原因となる「活性酵素」をおさえる抗酸化作用があり、がんを予防する効果もあるそうです。
そんなセリンを含んだ鹿肉ドッグフードはまさにシニア犬向きといえるでしょう。
鹿肉ドッグフードのデメリット
- ドッグフードの値段が高い
- ドッグフードの選択肢が少ない
ドッグフードの鹿肉は「野生の鹿」です。そのため、チキンや羊肉よりも希少性が高く、それだけドッグフードの値段も高くなります。
また、そもそも鹿肉を使ったドッグフードはそう多くありません。
値段が高く、ドッグフードの選択肢も少ないという点は鹿肉のデメリットでしょう。
鹿肉ドッグフードはこんな犬におすすめ
- 太り気味・肥満の犬
- アレルギー体質の犬
- シニア犬・老犬
鹿肉ドッグフードは低脂質・低カロリーなので、運動量が多い犬・痩せ気味の犬には不向きです。
成長のために多くのカロリーが必要な子犬にも向いていません。
ただし、ダイエット目的やアレルギー対策には大きな力を発揮してくれます。
基礎代謝や運動量が落ちやすいシニア犬にも鹿肉ドッグフードは適しています。
⇒鹿肉ドッグフードを徹底比較。最適なドッグフードがひと目で分かります。
羊肉ドッグフードの特徴と効果

羊肉はチキンについで、ドッグフードの主原料としてよく使われるお肉です、
羊肉のなかでもドッグフードに使われるのは主に「ラム肉」です。
- ラム肉:生後1年未満の子羊の肉
- マトン肉:生後2~7年ほどの羊の肉
ラム肉のほうが味にクセがなく、独特の臭みも少ないため、ドッグフードでよく使われます。
羊肉ドッグフードのメリット
- アレルギーになりにくい
- ダイエット効果に期待できる
- 毛並みや毛艶をキレイに保つ
羊肉のメリットとしてまず挙げられるのが、低アレルゲンかつダイエット効果です。
鹿肉のメリットとかぶりますが、羊肉もチキンなどに比べるとアレルギーになりにくく、ダイエットにも使用できます。
なお、羊肉には「L-カルニチン」という脂肪燃焼効果のある成分が含まれています。
「運動しながら痩せさせたい」という人には鹿肉よりも羊肉のほうが向いているかもしれません。

羊肉の最大のメリットはキレイな毛並みや毛艶を手に入れられることです。
羊肉にはビタミンB1・B2・Eが豊富に含まれています。これらの成分は代謝を促し、皮膚の状態を良くする効果があります。
また、羊肉にはオメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸などの不飽和脂肪酸もたっぷり含まれています。
これらは毛並みや毛艶をキレイにするために欠かせない脂質です。
「愛犬のボサボサの毛並みをなんとかしてあげたい」という場合には、羊肉ドッグフードを真っ先に試したいですね。
羊肉ドッグフードのデメリット
鹿肉に比べると、羊肉ドッグフードは値段も良心的で、ドッグフードの選択肢も多くあります。
しかし、羊肉ドッグフードは食いつきにムラがあります。
ジンギスカンなどを食べたことがある人なら分かると思いますが、ラム肉って独特の臭みがありますよね?
私たちヒトと同じように、ラム肉の臭みが苦手なワンコもいます。
そのため、好き嫌いのある犬には羊肉ドッグフードは不向きです。
羊肉ドッグフードはこんな犬におすすめ
- チキンアレルギーの犬
- 毛並み・毛艶をキレイに保ちたい
- 太りやすい犬
羊肉ドッグフードは特に毛並み・毛艶に悩む犬にオススメします。
私たちヒトの食事でも、ラム肉は美容・健康食として人気ですが、これはドッグフードにおいても同じです。
また、チキンが食べられない犬にとっては、ラム肉がメインの主原料となるでしょう。
⇒もう迷わない!無添加ラム肉ドッグフードランキング。高品質のみ厳選。
まとめ
今回はドッグフードの鹿肉と羊肉の違いを徹底比較しました。
最後にもう一度内容をおさらいしておきましょう。
鹿肉 | 羊肉 | |
タンパク質 | 22g | 18g |
脂質 | 1.5g | 16g |
カロリー | 109kcal | 198kcal |
メリット | ダイエットに◎ | 毛並み・毛艶に◎ |
デメリット | 値段が高い | 好き嫌いが分かれる |
鹿肉と羊肉はどちらも犬の主食に適したお肉なので、愛犬に合ったほうを選べばOKです。
ただし、主原料だけを見てドッグフードを選ぶことだけはやめておきましょう。
鹿肉や羊肉メインのドッグフードのなかにも添加物まみれの製品はいっぱいあります。
アレルギー対策として鹿肉フードを選んでも、トウモロコシや小麦などのアレルギー性の高い穀物が入っていては元も子もありません。
最終的には、原材料や成分を総合的にチェックして選びましょう。
「いちいち原材料をチェックするのは面倒」「原材料の見方がよく分からない」
そんな飼い主さん向けに、全70種類以上のドッグフードからあらかじめ高品質なものだけを厳選した記事も書いています。
鹿肉と羊肉、愛犬に合うほうの記事を読んでみてください。